2022年11月20日日曜日

手ぬぐい、貰えます!!

今年も早いものでこの季節がやってまいりました!

最近、このブログがサイバー攻撃?にあい皆様のお目に止まることがままならない状況の中、年に一度のお楽しみ『第11回噺家の手ぬぐい大賞』が開催されます。昨年は笑福亭羽光さんが落語芸術協会初の受賞者となり狂喜乱舞したことがまるで昨日のように思い出されます…笑。さて今年は誰の手に栄冠が?また、主宰者玉の輔の初受賞は?楽しみも尽きません。全投票者の中から厳選なる抽選で2023年玉の輔手ぬぐいをプレゼントしちゃうというビッグな企画です。

早速エントリー手ぬぐいを紹介します。

エントリーNo.1 五明樓玉の輔

・初席は毎年恒例玉の輔新手ぬぐい。格子縦横五本六本、上下に水玉模様。畳んだ姿は一見地味なんだけど明るい色をさり気なく使って広げたときに良い感じに仕上がりました。

エントリーNo.2 春風亭小朝

・毎年手ぬぐいを変えるありがたいうちの師匠。今年のテーマは『フラワーオブライフ』、生命の花。果実の無限のサイクルが開運、生命力アップ、波動が上がるということなんだって。見れば見るほど運気が上昇してきそうな気がするのは玉の輔だけ?

エントリーNo.3 落語協会新真打春合同

・律歌ちゃん、桃花、風柳クン、そしてはな平クン四人の新しい真打の合同手ぬぐいは玉の輔デザイン。高座での使い勝手は全く考えずに可愛らしさに重きを置いて作りました笑。まあ、女のコ二人なんでこんなのもたまには良しとしよう!

エントリーNo.4 古今亭菊太楼

・「手ぬぐい変えたんでブログで紹介してくださいよぉ」みたいな感じで頼まれたこの一見何の面白みも無いこの手ぬぐい笑。それがなんと!!!…どうでしょう、半纏に早変わりぃ~っ。一旦広げると戻すのがたいへん。めんどくさい手ぬぐい大賞あげます笑。

エントリーNo.5 桂米太朗①
・米太朗さんも手ぬぐいをよく変えるらしい。というのもファンクラブがあって、会員の特典として手ぬぐいが貰えるんだって。だから変えなきゃならない笑。二本送られてきたのでまず一本目は米太朗七福神。大喜利してるねぇ。米太朗さんが案を出して同級生の弟さんでイラストレーターのヒロ・コジマさんが形にしてくれました。

エントリーNo.6 桂米太朗②
・続けて米太朗手ぬぐい。東京オリンピックだね、ピクトグラム。七福神がスポーツしてます。中に落語なんて競技も?どちらもファンクラブ入会で貰えます。

エントリーNo.7 柳家かゑる

・クラウドファンディングするんで紹介してください、と相変わらず図々しいかゑるクン。落語しながら全国廻ったらしい。画はあのリカちゃんのパパの生みの親タケヤマ・ノリヤさん。

エントリーNo.8 蝶花楼桃花

・妹弟子手ぬぐいはもちろん玉の輔。ちょっとチャレンジして両側に暈しを入れて見ました。他人の手ぬぐいで実験笑。なかなか良いので自分のにもこの手法を使ってみよう。桃は切り絵(玉の輔作)、『蝶花楼桃花』の可愛らしい文字はイラストレーターBoojilさん。

エントリーNo.9 三遊亭律歌

・『七宝つなぎ』風な柄。円満、調和、ご縁とめでたい七宝つなぎがちょっと歪んでいる笑。ご友人でデザイン会社の社長さんにお願いしたそうです。元々『六角』を花風に、と頼んだそうです。「リッカ→ロッカ(ク)みたいな笑。『六花』でリッカって読むらしいです!!」…強引だな笑。

エントリーNo.10 柳家風柳

・江戸と上方、2カ国語で落語を語る二刀流。本名も大谷。コレが売りの風柳クン。まあ両方共に一流だから二刀流と言えるわけで、当の風柳クンは二刀流というか二流笑。…ネタですヨ。噺家の手ぬぐい大賞常連とつかりょうこさんデザイン。実物よりかなり可愛くなってます。風神と柳、そして雲の座布団にはちゃんと角に房が!!さすがとつかさん、芸が細かいねぇ〜。

エントリーNo.11 林家はな平

・『山田全自動と林家はな平の落語あるある』という本を出したはな平クン。その山田全自動さんの全面イラスト、はな平似顔絵あるある?噺家のあるあるネタからないない絶対それ無いって、はな平お前だけあるあるだぞっ!って感じの本をよろしくということで、真打昇進手ぬぐいでも宣伝活動に余念がない笑?

今回のノミネートはこの十一本。全部で三十四本あるので三度に分けて紹介いたします。投票方法はコチラ。


※投票方法
今回より3回にわたりノミネート手ぬぐいをご紹介。その3回目、つまり12月11日のこのブログにて、投票サイトのURLを公開いたします。昨年同様、投票サイトの選択肢から三本を選んで投票してください。その際、最後に玉の輔師匠へのメッセージを入力できる箇所も用意いたしますので、是非是非皆様の声をお届けください。お名前はニックネームでも可能ですが、メールアドレスを入力していただく必要があります(プレゼントに当選した際、こちらからご連絡可能なアドレスを入力してください)。1/11の当ブログにて投票結果と、プレゼントの当選者を発表いたしますので、どうぞよろしくお願いいたします!

次回もエントリー手ぬぐいが続きますよぉ〜。

2022年11月10日木曜日

落語も出来るんです!

さて、今回は長い長い前座修行を終え紙切り芸人として11月上席より高座に上がっている林家八楽クン、二楽さんの息子さんです。二楽さんは意地悪な先輩たち…文蔵とか文蔵とか文蔵とか、駿菊とかたまに玉の輔から「お前は前座やってないからなぁ〜」となにかにつけて言われるので意地になって普通の前座をやる羽目になった可哀想な八楽クン 笑。

当人も最初は「何で????」だったらしいけど落語の魅力に取り憑かれ、ちょっと間違えたらおじさんである桂小南師匠のように噺家林家八楽が誕生していた?


自分でデザインしたという手ぬぐいはコチラ





『ハ』の字を上下組み合わせたものの中にたまに『楽』。よく見ると『ハ楽』と読めないところもあるね 笑。左の白地には丸に違い鷹の羽とのぞきの桔梗。

「八とハをくっつけたら楔(くさび)みたく見えたのでお客様との御縁が切れないように、半分白いのは新しい御縁が作れますようにという意味です」

…楔というより鋏に見えるんだけど?だいたい『紙切り』って『切る』って言ってるし  笑。

ココで、この『噺家の手ぬぐい』史上初の…たぶん初のアドバイス。


逆さの『ハ』と正しい『八』を上下に配置すると鋏に見える!数カ所遊びで入れたらどうかなぁ〜、と上から目線 笑。


「紙切りとして高座に上がりましてお客様と会話するのが好きなんだなぁと言うのがよくわかりました。ご注文のぶっつけ本番はまだまだ怖いです。こんな紙切りの林家八楽ですが何卒よろしくおねがいします」だってさ。よろしくねェ〜。

こんなハ楽さんの前座時代の面白い話。

お互いに前座になりたての八楽クンと左龍さんのお弟子さんの柳亭左ん坊クン。

左ん坊「兄さん、大師匠(さん喬師匠)がお呼びです」
ハ楽「大師匠?(先代正楽師匠)………視えるの?」
左「…あそこに見えます」

その出来事以来、ハ楽クンは左ん坊クンを本気で霊能力者だと思っていたらしい。

最後に八楽クンからお客様への挑戦状です!!

「木綿豆腐、絹ごし豆腐のご注文待ってます!!」だって 笑。

2022年10月31日月曜日

スッキリしました!!

 今回も新二ツ目、天どんさん門下三遊亭ごはんつぶクン手ぬぐいです。


今年の謝楽祭では前座ながら配信スタッフとして大活躍、昇進したら早速落語協会ゆーちゅー部員として迎え入れますヨ!!…実際、新二ツ目の協会公式You Tubeは自分で編集してます 笑。


手ぬぐい製作にあたり玉の輔も相談を受け、ちょっとだけアドバイス、お手伝いしました。




「新作をやる上であられ模様の手ぬぐいは使い勝手が良く、その中に数カ所ごはんつぶのシルエットを入れました。『米』だけに八十八カ所入れようとしましたが数が、多すぎて気持ち悪くなりました」

そうなんだよね、米粒多すぎて…しかもハ十八粒。アレは良くなかった 笑。上手く処理していい感じに仕上がりました。あられ模様は玉の輔も好きな柄です。

「この手ぬぐいは水、雪、そして三角に折り畳めば水玉模様のパンティを表現できるという優れものです!たくさん活用したいですし、そのために(?)沢山の新作ネタを作ります!」

別にどんな手ぬぐいだってパンティにはなるだろ!?

「自分の得意分野を活かして若い世代へ落語を広め、少しでも落語という文化に貢献できるよう頑張ります」

と意気込むごはんつぶクン。名前がごはんつぶじゃあ説得力に欠ける 笑。何で名前変えなかったの?

「特に思いつかなかったからです」

…だってさ 笑。

御披露目情報は落語協会ホームページまで。

2022年10月20日木曜日

 またまた新二ツ目手ぬぐい。


「真打より二ツ目に昇進するほうが嬉しい」…師匠や寄席の生活から開放されて晴れて自由な身になるから…まあ、コレは噺家という仕事をしていなければわからないけど…いろいろあるのよ、前座って。でも、こんな商売に就いたのだから自業自得です。
しかし、コロナという誰も経験したことない寄席社会で、前座として過ごしちゃったことでいろんな思いが…。
今回はそんな新二ツ目手ぬぐい 笑笑笑!!

玉の輔がこのブログで手ぬぐい紹介をするにあたって当人にアンケートを取るのですが、これまでの最小文字数コメントの枝次改め春風亭だいえいクン、百栄ちゃんのお弟子さん。

Q:デザインは誰?
A:むしゃくしゃてやった。後悔していない
Q:柄の意味
A:皆さんご存知のですがスーパー…ギリ怒られないラインを…
Q:今までの面白いしくじり
A:楽屋でウンコ漏らした
Q:ニツ目の抱負
A:前座長過ぎて特に無いです

こんな感じのだいえいクン手ぬぐいはコチラ



思いっきりダイエーだぁ~!
ダイエーの今のロゴマークは変わってるけどね、昔のやつ。

コロナが悪いのか、今流行りの理事会のせいにされるのか笑。

ガンバれ、だいえい!!

しかし、名前の由来を聞くと実に丁寧な返信が…

「百栄と栄枝(大師匠)の『栄』と本名阿部修大の『大』。それと私が映画の東宝に勤めていたので東映松竹角川でもなく『お前は大映だ』とのことで『だいえい』です。当初は『大栄』だったのですが姓名判断のサイトを見ると『太栄』の方が良かったので師匠に相談したら読めない人が出てくるだろうということで、ひらがなになりました」…やればできるじゃん!

そしてもう一度、ガンバれ、だいえい!!

「来年の1月21日(土)11時15分〜日本橋社会教育会館で昇進祝いやります、うちの師匠百栄がゲストです。是非来てください、きっと楽しいよ」…だってサ。



二ツ目昇進披露は11月上席鈴本演芸場夜席から。詳しい情報は落語協会ホームページまで。




2022年10月10日月曜日

ふりがな 笑!!

真打手ぬぐい終わったと思ったら今度は少しフライング気味に二ツ目ぇ〜っ!!

百栄ちゃん門下枝次改め春風亭だいえいクン、天どん門下三遊亭ごはんつぶクン、白酒門下あられ改め桃月庵黒酒(くろき)クンと二楽門下林家八楽クンの四名です。順不同でまずは自分の師匠が着物を忘れ貸してあげたので自分が半襦袢ステテコ姿になり、そのまま太鼓を叩いて怒られたという酷い経験をした黒酒クンから。名前が読めない!!白酒(はくしゅ)の弟子だから『こくしゅ』だろ!でも『くろき』なんだって。日本に古くから伝わる新嘗祭では白酒(しろき)と黒酒(くろき)を神前に供えることから、白酒の弟子で黒酒。…本名も黒木 大笑い!!



 自分デザインだってサ。

「黒酒と白酒で白黒ひょうたんを並べました。ひょうたんが六つで『無病(むびょう)息災』の意味があるそうです。右肩上がりでいつか花が咲くように桃の花にひょうたんの紐を繋げました。市松模様は以前『あられ』と呼ばれていたそうで、私も以前『あられ』なのでこのようなデザインに。白黒は縁起が悪そうなので墨色にしました」

考えてんだねぇ〜。…と思ったらこれだけじゃないらしい!たたみ方を変えれば『市松模様』『ひょうたん』『水引』の3パターンに。スゴい、スゴい、やりやがったネ。噺家になる前はデザイン関係の仕事してたのかと思ったら「警備員です」だってサ。


 

畳紙にふりがなっ!こんなの初めてぇ〜 笑。

「披露目中は毎日ネタを変える」と豪語。…変えればいいってもんじゃないけど 笑。興味ある方は落語協会ホームページで情報を調べて聴きに行ってくださいませ。



2022年9月30日金曜日

そんな仕掛けが!?

 落語協会新真打披露興行はじまっておりますよぉ〜!!

毎日新真打三人が高座に上がる御披露目です!
本日は末廣亭初日、今回の手ぬぐいは小辰改め十代目入船亭扇橋さん…うーん、扇橋かぁ〜。
鈴本演芸場御披露目初日には口上にも三人が並ぶとことになってたいへん派手な馬風ドミノで賑わったようで、玉の輔も加わりたかったなぁ〜笑。馬風ドミノ…知らない方は是非とも一度ご覧になりに御披露目にご来場くださいませ。



小辰時代にとつかりょうこさんデザインの昇り龍尻尾手ぬぐいで『第二回噺家の手ぬぐい大賞』を受賞。なんと
その手ぬぐいに繋がるモノになってます!!

「扇橋の『橋』です。はじめは龍の胴体の柄を考えていたのですが襲名が決まり橋に龍がかかるものに変えました。小辰手ぬぐいをお持ちの方は繋げて遊んでくださいませ」

ン、どういうこと??



うわぁ~スゲェ〜っ!
やったな、とつかりょうこ!!

「『橋の向こうへ繋がる手ぬぐい』なんとか形になりました。橋を渡るとあの世かも知れないと議題に上がりましたが『大丈夫、大丈夫』と進めてまいりました。調べてみたら丸い橋なら大丈夫、仙人が暮らしているそうです」ととつかりょうこさん。後ろ幕もデザインしたそうで、この画像は…無いのでTwitterでお知らせします 笑。

まだ『扇橋』を名乗るのに慣れていないと言う十代目扇橋さん。

「末廣亭の御披露目が始まりました。まだまだ興行が続きます。毎日三人で一生懸命努めますので、このお祭りに是非ご来場くださいませ。来なきゃ江戸っ子じゃありません!」

まあ、お客さんはだいたい江戸っ子じゃないけどね 笑。
詳しい情報は落語協会ホームページまで。





2022年9月20日火曜日

ウエンツ改め…???

 さて、新真打手ぬぐい二本目はこの男。市弥改め八代目柳亭小燕枝さん、市馬会長のお弟子さんです。『柳亭小燕枝』と言えばつい先だってまで現柳家さん遊師匠が付けていた名前をお願いして戴いたンだって。「新しい小燕枝さんてどんな人?」とたずねると皆が「うーん、入門した頃は可愛かったんだよねぇ~。ウエンツ瑛士似ててさ」と答える、そんな噺家です 笑。まあ、今でも芸人の中では色男かなぁ?いつもニコニコしてて、親しみ易い…で、裏で女性を騙しそうなヤツです…未確認情報。


さて、手ぬぐいは…。




スゴイねぇ〜、思いっきり詰め込んだねぇ〜笑。デザインは小倉染色図案工房の小倉充子さん、さだまさしさんや馬生師匠、そしてこないだ『噺家の手ぬぐいチャンネル』(玉の輔手ぬぐいYou Tube)で紹介した柳枝くんなどの手ぬぐいも手掛けている方です。柳枝くんの手ぬぐいに似てるね。わからない方はYou Tubeで確認してね。 

「『最後の晩餐』というと裏切りなど『陰』なイメージがありますが、みんなわいわい宴会をしている『陽』の雰囲気を出してほしいとお願いしました。私の好きなもの(お酒、カレーや野球、ギターなど)、私のやってきたこと(ボーイスカウト、ラグビー、もちろん落語)をキャラクターに当て込んで、柳に燕も加えてもらってます」

どうせなら春風亭百栄ちゃんに似たお父さんも入れたかったネ 笑。もちろん、『八代目 柳亭小燕枝』の文字を書いてくださったのは師匠です。相変わらず達筆だねぇ〜。

「陽気で明るい高座を目指します。ひと高座、ひと高座、今あるものを全て出して悔いの残らないよう精一杯努めさせていただきます。寄席に顔付けされるよう、お客様に可愛がられる芸人になりたいと思います」

と、ありきたりな抱負を述べる小燕枝さん 笑。これから『良い歳の取り方』をした新しい小燕枝さんに期待しましょう!

何か最後に一言
「実は雨男かもしれない」

…だってさ。詳しい御披露目情報は落語協会ホームページまで。

噺家の手ぬぐいブログは引っ越ししました。

2022年になぜか突然ブログにアクセスできなくなってしまいました。 サーバーにも入れない状態で、専門の方に見ていただきましたが原因は究明できず。 そこで、玉の輔師匠がご自身でnote始めました。 今後は https://note.com/5tamanosuke/ をご覧くださいま...